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2015/05/26

報告 第四十七回  『経営者必見!税務調査は事前準備が勝負!!』

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今回も大盛況にて終了いたしました!

みなさまいつもありがとうございます。

第47回起業成功塾では、

税理士法人中央会計で活躍する元国税調査官の前原氏をお招きしました。

 

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前原氏の税務官としての経歴は

高校卒業時に難関である国家公務員に合格し、

税務大学校という税務官を育てるための学校で1年3ヶ月の間

簿記、会計、民法、刑法など税務官として必要な知識を学ばれた後に

税務署に配属されたところからスタートしました。

 

そこから20年もの間に

主に大阪市内及び兵庫県内の税務署法人課税部門で

600社以上の法人の税務調査を担当してきました。

 

今回のセミナーでは、このように税務調査官として経験豊富な前原氏に

税務調査について税務調査官という立場から

お話しいただきました。

 

税務調査というと、会社にある帳簿をくまなく確認されるイメージがありますが、

実は、優秀な調査官たちほど帳簿ではなく人から多くの情報を得るようです。

 

税務調査は2日間に分けて行われます。

優秀な調査官は1日目は帳簿をほとんど見ません。

社長さんとお話をして、その会社の代表がどのような経歴で会社を立ち上げたのか。

どのような考えを持ち、どのような人柄なのか。

また、経理担当者とも話をし、

帳簿には載っていない様々な関係者から得たものをヒントに

怪しいところを探し出します。

 

2日目になり、事前準備や1日目から得たヒントを基に

実際に帳簿をしっかりと確認していくようです。

このように、税務調査官として1人前となるには

人との会話からヒントを見つけることが大切なのです。

 

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また、税務調査が決まったときの経営者、経理担当者に

知っておいて欲しいことを3つ教えていただきました。

 

①事前準備はを万全にする

②税務調査官の目的は追徴税額を課すことである

③事前準備ができるように余裕を持って税務調査の日程調整を行う

 

この中の①事前準備を万全にする、は特に重要で

税務調査が問題無くスムーズに終われるかは

事前準備で8割決まるそうです。

具体的な事前準備として以下の7項目をあげていただきました。

 

①事業概況や日常業務の流れを具体的に説明出来るようにする

②現況調査(金庫、机の中、ゴミ箱、PCをチェックされても大丈夫か)

③帳簿調査(過去の調査での修正事項や指導事項の是正状況を説明出来るか)

④売上計上(受注から売上計上までの一連の流れや、売上値引きは計算根拠も含めて説明できるか)

⑤仕入れ、外注関係(仕入れや外注費に関する証票類を提出出来るか)

⑥売上や棚卸商品の主な勘定科目の期末計上について

⑦代表者の個人的費用と勘違いされやすい支出についての説明

 

税務調査官はその会社について周到な下調べをして臨みます。

そして、当日は会社についての様々な質問を投げかけてきます。

彼らが持っている情報と実際に現場で得られた情報とに

少しでも違いがあれば、調査官への心証は悪くなり、

ちょっとしたことも疑われてしまい、

調査がスムーズに行われずに長引いてしまうことになります。

このため、事前準備、つまり自分の会社についてよく知るということが

大切になるのです。

 

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勉強会の最後には、税務調査官を熟知した前原氏の

 

「税務調査というものは担当調査官のみで行われません。

全国展開している国税庁という大組織で行いますので

あらゆる情報を仕入れてきます。

そのためにも適性申告と適切な事前準備を心がけてください」

 

という、参加された経営者様方の心に刺さるお言葉で

締めていただきました。

 

http://goo.gl/xs7HRq

こちらの経理通信では、

【元税務調査官が語る】というページにて

税務調査だけではない経営者必見の情報が掲載されています。

ブログ内では紹介しきれなかったセミナー当日に話された内容も

掲載されていますので是非ご覧ください!

 

 

 

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